低い天井でもトップライトを作りやすい?Godox KNOWLED LiteFlowを実際にテスト
Godoxのプロ向け映像照明ブランド「KNOWLEDシリーズ」のLiteFlowを借りる機会があったので、実際に人物撮影を想定してテストしてみました。
LiteFlowは、LEDライトのように自ら発光する照明機材ではありません。
金属製の反射板に光を当て、その反射光を利用してライティングをコントロールするアクセサリーです。

一見すると単純な反射板ですが、一般的な白レフや銀レフとは少し考え方が違います。
LiteFlowには反射特性の異なる4種類があり、平行光に近い光を当てることで、反射する光の硬さや広がり方をコントロールできます。
今回は、
- LiteFlow 25:25cm角
- LiteFlow 50:50cm角
の2サイズを借りました。
それぞれNo.1からNo.4までの4種類と専用ケースがセットになったキットです。
Godox KNOWLED LiteFlowとは
映画や映像制作の現場では、大型のHMIや高出力LED照明を使用することがあります。
こうした照明機材は20kg、30kgを超えることもあり、高い位置に灯体そのものを設置するのは簡単ではありません。
重量のある照明機材を高所に設置すれば、スタンドやリグにも相応の強度が必要になります。
そこで、ライト本体は比較的安全な低い位置に設置し、軽量な反射板を高い位置に配置して、光だけを必要な方向へ送るという考え方があります。
LiteFlowは、こうした反射光を利用して光の方向を変えるためのライティングアクセサリーです。
さらに、反射面の種類によって光の硬さや広がり方まで変えられるのが特徴です。
LiteFlowは4種類の反射タイプがある
LiteFlowには、反射特性の異なる4種類があります。
No.1 ハードライト
最も鏡に近い反射面です。
光の拡散が少なく、入射した光を比較的シャープな状態で反射します。
反射光のエッジも立ちやすいため、硬い光を維持したまま方向を変えたい場合や、狙った位置へ光を送りたいときに使いやすそうです。
No.2 ディフュージョンライト
No.1より少し光を拡散させるタイプです。
ハードライトほどシャープではありませんが、光の方向性を残しながら少し柔らかくできます。
完全なソフト光ではなく、ある程度の芯を残した反射光を作りたい場合に使えます。
No.3 ソフトライト
No.2よりさらに光を拡散させるタイプです。
反射光が柔らかくなるため、人物撮影では自然な陰影を作りやすくなります。
今回試した中でも、人物に対するメインライトやトップライトとして比較的使いやすいタイプだと感じました。
No.4 ソフトストリップライト
反射した光を帯状に広げるタイプです。
他の3種類とは光の広がり方が異なり、細長い光を作ることができます。
人物のリムライトや背景へのアクセントライトなど、通常の反射板とは違った使い方ができそうです。
単純に光を柔らかくするだけではなく、反射面によって光の形まで変えられるのが面白いところです。
LiteFlowを使うには平行光に近い光が必要
LiteFlowを使用する場合、通常のLEDライトをそのまま当てるよりも、できるだけ平行光に近い光を当てる必要があります。
今回のテストでは、200WのLEDライトにスポットライトアタッチメントを取り付けて使用しました。
ライト本体を低い位置に置き、下からLiteFlowに向けてスポット光を照射。LiteFlowで反射させた光を人物のトップライトとして使用しています。
フレネルレンズやオプティカルスヌートなど、光の広がりを絞れるアクセサリーとの組み合わせが基本になると思います。
通常のリフレクターで広がった光を当てるより、ある程度指向性のある光を当てた方がLiteFlowの特徴を活かしやすそうです。
天井高2.4mのオフィスでトップライトを作る
今回テストした場所の天井高は約2.4mです。
一般的な事務所やオフィスでもよくある高さだと思います。
人物撮影でトップライトを入れようとすると、この2.4mという天井高はかなり厳しい条件です。

人物の頭上にLEDライトやソフトボックスを設置すると、灯体やアクセサリーの厚みがあるため、十分な高さを確保できません。
照明機材そのものも重いため、人物の真上に設置する場合は安全面にもかなり気を使います。
LiteFlowの場合、頭上に設置するのは薄い反射板だけです。
ライト本体は低い位置に置いたまま、光だけを人物の上から当てることができます。
今回LiteFlowを使って一番メリットを感じたのは、この部分です。
一般的なオフィスや店舗のような低い天井でも、ライト本体を無理に高所へ設置せずトップライトを作ることができます。
また、ライト本体と実際に光が来る位置を分けられるため、
- ライト本体を画角の外へ逃がしたい
- 重い照明機材を高所に設置したくない
- 狭い場所で光の方向を変えたい
といった場面でも使いやすそうです。
4種類の反射面による光の違いを比較
下の画像では、LiteFlowの種類による光の見え方の違いを比較しています。

LEDライト本体の出力とカメラ側の露出設定はすべて固定しているため、反射面による光の広がり方や硬さの違いだけでなく、それぞれの光量ロスについてもある程度比較できると思います。
光源の位置でも光の広がり方が変わる
下の比較では、ソフトストリップライトの位置は固定したまま、LED光源の位置だけを上下に移動させて、光の広がり方がどのように変化するかを確認しています。

今回はソフトストリップライトで比較していますが、ほかの反射面でも光源とLiteFlowの距離や位置関係を変えることで、光の広がり方や影の出方を微調整できます。
同じLiteFlowを使用していても、光源の当て方によって仕上がりが変わるため、このあたりも使いこなしのポイントになりそうです。
LiteFlow 25とLiteFlow 50の使い分け
今回、25cm角のLiteFlow 25と50cm角のLiteFlow 50を試しました。
人物撮影のメインライトとして使用するなら、個人的にはLiteFlow 50の方が使いやすいと感じました。
LiteFlow 25でも人物に光を当てることはできますが、メインライトとして考えると少し小さく感じます。
特に柔らかい光を作りたい場合は、ある程度の面積が欲しいところです。
一方、LiteFlow 25は、
- リムライト
- ヘアライト
- 背景へのアクセント
- 部分的な光の追加
などに使いやすそうです。
個人的には、
「LiteFlow 50をメインライトに使い、LiteFlow 25を複数枚サブとして配置する」
という構成が面白いと感じました。
1台の高出力LEDから複数のLiteFlowへ光を振り分ければ、通常の多灯ライティングとは違った方法で複数方向から光を作ることもできます。
もちろん光量には限界がありますが、ライトの台数を増やす以外の方法でライティングを組めるのはLiteFlowならではです。
今までの照明アクセサリーとは少し考え方が違う
LiteFlowを実際に使ってみて感じたのは、一般的なソフトボックスやアンブレラとはかなり考え方が違うということです。
通常のライティングでは、
「ライトをどこに置くか」
を考えます。
LiteFlowでは、それに加えて、
「ライトの光をどこへ送り、どこで反射させるか」
まで考える必要があります。
ライト本体、LiteFlow、被写体の3つの位置関係を調整する必要があり、反射角度が少し変わるだけでも光の位置が変わります。
そのため、最初は少しコツが必要です。
ただ、慣れてくると通常ではライトを置けない場所から光を作れるため、ライティングの自由度はかなり高くなりそうです。
今まで使ってきた照明アクセサリーとは少し違うカテゴリーの機材だと感じました。
ストロボでも使えると思うがLEDの方が扱いやすい
LiteFlowは光を反射させるアクセサリーなので、原理的にはLEDだけでなくストロボ光でも使用できると思います。
ストロボにオプティカルスヌートなどを取り付けて指向性の強い光を作れば、LiteFlowへ反射させることは可能です。
ただし実際の撮影では、個人的にはLEDの方が使いやすいと思います。
LiteFlowは反射板の角度によって光が当たる位置が大きく変わります。
LEDであれば、今どこに光が当たっているのかをリアルタイムで確認しながら調整できます。
一方、モデリングランプが弱いストロボでは、実際の発光時にどのような光になるのか確認しにくくなります。
また、モデリングランプとストロボ発光管の位置が微妙に異なるため、モデリング時と実際の発光時で光の当たり方が変わる可能性もあります。
特に複数枚のLiteFlowを使用する場合は、それぞれの反射光を確認しながら位置を調整する必要があります。
そのため、LiteFlowの特徴を活かすのであれば、基本的にはLED照明との組み合わせの方が扱いやすいと思います。
LiteFlowが向いていそうな撮影
今回実際に使用してみた範囲では、以下のような撮影に向いていると感じました。
- 天井の低い場所での人物撮影
- トップライトを入れたい撮影
- 大型照明を高所に設置しにくい現場
- ライト本体を画角から離したい撮影
- 狭い室内で光の方向を細かくコントロールしたい場合
- 1灯のLEDから複数方向へ光を作りたい場合
特に一般的なオフィスや店舗など、撮影用に設計されていない場所ではメリットが大きそうです。
スタジオでは普通にできるライティングでも、ロケ先では物理的にライトを置けないことがあります。
LiteFlowは、そうした制約のある現場でライティングの選択肢を増やしてくれるアクセサリーだと思います。
まとめ
今回、Godox KNOWLED LiteFlow 25とLiteFlow 50を、人物撮影を想定して実際にテストしました。
個人的にLiteFlowの一番大きな特徴だと感じたのは、ライト本体を置く場所と、実際に光が来る位置を分けられることです。
今回のような天井高約2.4mのオフィスでも、重いLEDライトを人物の頭上に設置することなくトップライトを作ることができました。
また、4種類の反射面と光源の位置を組み合わせることで、光の硬さや広がり方を細かく調整できます。
使いこなすには少しコツが必要ですが、一般的なソフトボックスやアンブレラとは違う考え方でライティングを組める、かなり面白いアクセサリーでした。
機材貸出・PRについて
今回使用したGodox KNOWLED LiteFlowは、ケンコープロフェショナルイメージング(KPI)さんからお借りしました。
実際に使用・撮影したうえで、感じたことをもとに記事を作成しています。
また現在、KPIではGODOX「LiteFlow ワンモアキャンペーン」を実施しています。
2026年5月15日から12月15日までの注文分を対象に、LiteFlowの単品またはキットを購入すると、購入したものと同じ数のLiteFlowが追加でもらえるキャンペーンです。
LiteFlowは複数枚を組み合わせることでライティングの幅が広がるアクセサリーなので、導入を検討している方にとってはかなり魅力的なキャンペーンだと思います。
この記事を読んでLiteFlowを使ってみたい、購入を検討してみようと思った方は、ぜひキャンペーンも活用してみてください。
キャンペーン詳細ページ:
https://www.kenko-pi.co.jp/news/godox-liteflow1.html