レビュー

【実測データあり】LEDライト「Ulanzi 40W Pro COB」レビュー

Ulanzi 40W Pro COB
KEN

カメラアクセサリーや三脚など、さまざまな商品を展開している「Ulanzi」の撮影用LED照明をレビューします。

紹介するのは「Ulanzi 40W Pro COB」。軽量でコンパクトなバッテリー内蔵型のLED照明です。

Ulanzi 40W Pro COBの基本情報

重量
本体:492g
リフレクター装着時:554g
さらに付属のドームディフューザー装着時:609g

サイズ(調光ダイヤル等突起物含む)
本体:10.5cm×8.5cm×8.5cm
リフレクター込み全長:17.3cm
リフレクター径:14.4cm

※実測のため公式発表とは異なる場合があります

Ulanzi 40W Pro COB

発光面はラウンド形状で、暖色と寒色の発光部が交互に配置されています。
そのため直射時には、色温度によって色むらが起きるかもしれません。

色むらが気になる場合は、付属のシリコンディフューザーやトレーシングペーパー(トレペ)を使うといいでしょう。

Ulanzi 40W Pro COB

発光タイプはバイカラーで、色温度は2500K〜6500Kの間で調節できます。

光量は1%〜100%で調整でき、光量ボタンを長押しすることで最大125%までブースト可能。125%時の出力は約50Wです。

点灯時には内蔵ファンが光量にかかわらず回転しています。
かなり静かな状況かつ近づかないとわかりませんが、同録時マイクの位置や距離などは確認したほうがいいと思います。

Ulanzi 40W Pro COB
Ulanzi 40W Pro COB 色温度6500K 光量1%
Ulanzi 40W Pro COB 色温度6500K 光量100%
Ulanzi 40W Pro COB 色温度6500K 光量125%

電源をオンにすると、下の写真のように表示されます。

左側のCCT(色温度)ダイヤルを右に回していくことで発光が始まります。この機能のおかげで、収納時の誤発光を防げる仕様になっています。

Ulanzi 40W Pro COB 電源オンの状態

Ulanzi 40W Pro COBでの実測データ

光量

下記は、リフレクター有り・無しおよびシリコンディフューザーを装着した状態での光量データです。

発光面から1m離れた位置で、色温度が最も出力の高かった6500Kに設定して計測しました。
完全暗室での計測ではないので低照度は参考程度に見て下さい。

リフレクター無リフレクター有リフレクター+ディフューザー
1%162 lx278 lx77 lx
100%1510 lx2710 lx552 lx
125%1790 lx3230 lx660 lx

色温度

詳細データは後述しますが、Ra値は96前後で安定しており、赤色の演色性を示すR9値は90前後でした。

R9値が90以上であれば、赤色の被写体が美しく写り、人物の血色も良好に見えます。

また、グリーン〜マゼンタの色被り(CCi)は0〜0.5Gの補正が確認され、全体的に若干マゼンタ寄りですが、6500Kでリフレクターとディフューザーを使用した際は、わずかにグリーン寄りになる程度で肉眼ではほとんど気になりませんでした。

リフレクター無し

本体実測値RaR9CCi
2500K2565K97.589.20.1G
3500K3538K95.587.80.5G
4300K4211K95.583.60.4G
5000K4815K96.184.60.4G
5600K5371K96.587.70.3G
6500K6442K97.5970.1G

リフレクターあり

本体実測値RaR9CCi
2500K2547K97.585.00
3500K3500K96.292.80.3G
4300K4138K96.489.70.2G
5000K4694K97.091.80
5600K5159K97.796.30
6500K6138K97.192.40.2M

リフレクター+シリコンディフューザー

本体実測値RaR9CCi
2500K2420K97.485.50
3500K3251K96.192.90.3G
4300K3797K96.389.20.2G
5000K4270K96.990.40.1G
5600K4704K97.594.40
6500K5499K97.694.00.3M

その他

バッテリー

内蔵バッテリーで100%光量の発光を行ったところ、約50分間持続しました。
給電方法は付属のACアダプターかUSB PD 65W以上のACアダプター・ケーブルの2通りになります。

Ulanzi 40W Pro COB

電源OFF時と最大点灯時の給電ワット数が以下になります。

電源OFF充電中25W前後
電源ON最大光量65~68W程度

モバイルバッテリーやUSB電源アダプターは、65W以上のものを使うと長時間の点灯も可能です。

モバイルバッテリーの充電がなくなって本体側の電池に切り替わると、一瞬暗くなります(1秒以下)。長時間録画の場合は、付属のACアダプターかUSB電源アダプターの使用をオススメします。

底面

底面のネジ部分は1/4インチねじが切ってあります。

雲台は付属していません。小型の自由雲台やアンブレラホルダーなどを使って、三脚またはライトスタンドに固定します。

ネジの両サイドに回り止めの穴が開いているので、接続にはクイックシュー系を使うとよいかもしれません。

Ulanzi 40W Pro COB

同社製のMT-79スタンドは、そのまま取り付け可能&サイズ感が丁度いいのでオススメです。

Ulanzi 40W Pro COBに取り付けたMT-79スタンド

まとめ:長所と気になる点

Ulanzi 40W Pro COBの長所

  • 65W PD給電ができる
  • 内蔵バッテリーで50分以上点灯できる
  • 小型軽量
  • 色温度を変えても演色性(Ra)があまり変わらない
  • ワンタッチで1%まで落とせるので節電しやすい

Ulanzi 40W Pro COBの気になる点

  • 1/4ネジはあるが雲台が付属していない
  • アンブレラが取り付けできない
  • ミニボーエンズマウントでアクセサリーが少ない
  • リフレクターを外した時の発光部カバーがない(別売りも無し)
  • ファンの音が少しするので同録にはマイク位置に注意
Ulanzi 40W Pro COB
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